社会人のマナーとして、「人を指差すのは失礼にあたる」というのは常識です。
今回は、「人を指差す行為」について考えてみたいと思います。
「人を指差すのは失礼にあたる」
「人を指差すのは失礼にあたる」の理由は諸説あって、はっきりしませんが、心理学では、「指差す」ことは、自分が優位であることを示す行為、「ワンナップポジションを形成」する行為とよばれ、指差した側は何となく優越感を覚え、差された側は見下されたような不快な気持ちになるという理由が、一番しっくりします。
ときどき会社などでも、部下を指差して叱っている人がいるようですが、「ああ、この人は育ちが悪かったんだなあ」と思われることが多いようです。
周囲から「先生」などとおだてられる職業の人ならなおさらで、「指差す」人は影で笑われて馬鹿にされてしまうものです。
注意したい無意識の「指差し」行為
「指差し」は知らないうちに相手に不快な思いをさせないよう、注意をしたいマナーのひとつです。
相手を指名する場合でも、手のひら全体で相手を示すなどすると、相手を不快にさせることはないでしょう。

安倍総理の「被害妄想」?
11月7日の参議院予算委員会で質問に立った立憲民主党の有田芳生 参院議員が、安倍総理に向かって指を差して質問をし、安倍総理が「いちいち指を差さなくてわかっておりますから」とやんわりと反論する場面がありました。
有田芳生 参院議員は、「身振りとして人差し指を前に出したことをそう語る被害妄想」だと逆に安倍総理を批判しています。
「指をささないで」と安倍総理。身振りとして人差し指を前に出したことをそう語る被害妄想です。迷って言わなかったが指摘すればよかった。「総理のいう北京ルートなどありません」。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2018年11月7日
事実はどうなのでしょうか?
有田芳生 参院議員の言うように安倍総理の「被害妄想」でしょうか?
その場面を検証してみたいと思います。



どう見ても、目の前にいる安倍総理を指差して、ワンナップポジションを形成して上から目線で言い負かそうとしているジェスチャーのように見えます。
こうしたマナーというものは、自分の主張ではなくて、相手がどう感じるかで決まるものです。
「指を差さないで」と安倍総理。身振りとして人差し指を前に出したことをそう語る被害妄想です。
どう見ても途中から、相手を指差しているようにしか見えません。 pic.twitter.com/YL6h5P5tAH
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年11月7日
「こんな人たち」の場面で反論
有田芳生 参院議員は、安倍総理の秋葉原での選挙妨害に集まった「こんな人たち」の場面を持ち出して、 ご自身の姿が見えない「裸の王様」です、などと言い訳をしています。
しかし、秋葉原での場面は、安倍総理は「こんな人たち」の集まっているゾーンを指差しているのであって、直接、目の前の議論の相手を指差しているわけではないのです。
ご自身の姿が見えない「裸の王様」です。総理に指なんかさしておりません。ただの身ぶりに対する過剰反応。その心理的根拠をみなさんお考えください。この6年間!拉致問題でまったく成果がないことを指摘したことへのいらだちです。官邸外交で問題は解決しません。 https://t.co/3Brvz1zlkV
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2018年11月7日
しばしば行われるお得意のポーズ
有田芳生 参院議員の指差しは、相手を糾弾しようとするときに、しばしば行われるお得意のポーズです。
これは大拡散希望!!!
有田はクズ中のクズ!! https://t.co/dZyrceuOeh— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年11月7日