「市民と取っ組み合い」と「市民と取っ組み合い寸前」
神戸新聞NEXTが、8月3日に次のような記事を配信しました。
この記事のSNSシェアボタンからツイートをすると、次のようにツイートされます。
神戸新聞NEXT|総合|市民と取っ組み合い寸前 問題発言の杉田水脈議員、市職員時代から騒動 https://t.co/VoLSJ0K3bH @kobeshinbunさんから
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年8月3日
「市民と取っ組み合い寸前 問題発言の杉田水脈議員、市職員時代から騒動」です。
「市民と取っ組み合い」
ところが、小説家の中沢けいさんや、赤旗政治記者さんは、次のようなタイトルでツイートをしています。
「市民と取っ組み合い」過激発言の杉田水脈議員、市職員時代から騒動、になっています。
「市民と取っ組み合い」と「市民と取っ組み合い寸前」では、意味がまるで違います。
「市民と取っ組み合い」は暴力事件ですが、「市民と取っ組み合い寸前」は見た人の主観的な印象で、何も起こってはいません。
何も起こっていない主観的な感想なのに、「市民と取っ組み合い」と書いたら、それは捏造です。
タイトルだけしか読まない人、ツイート文しか読まない人というのが存在していて、それは少ない人数ではありません。
中沢けいさんは、「こんな人物を比例1位に名簿登載した自民党の責任はどうなるの?責任あるでしょう。」と書いていて、中沢けいさんが「寸前」という重要事項を意図的に削って、そのように印象操作しているのではないか、と多くの人が抗議のリプライを付けています。
何故、誤解を生む発言ばかりするのだ。悪意しか感じない。
大学では、そういう事を学び教えているのかな?— araraのたりのたりん (@ararano) 2018年8月3日
「市民と取っ組み合いになりそう」
↓
「市民と取っ組み合い」嘘つきの次の言葉も人は嘘だと思う事が多い。
それは信用されなくなる。っていう。
そうなるのは簡単だけど逆に信用を取り戻すのはどんどん難しくなる。日本人は『嘘つきは泥棒の始まり』って言う位嫌ってるよ。— cavalyn (@cavalyn) 2018年8月3日
しかし、仮にも中沢けいさんは、言葉を大切にする小説家さんです。いくら安倍総理が嫌いだからといって、そのような卑怯なことをするでしょうか?
不思議に思って調べていくと、「日本のこころ」公式アカウントが次のようにツイートをしているのを見つけました。
伝聞と推測だけでこのような誹謗中傷記事が書けるのかと恐ろしい気持ちです。取材に答えた職員の方の発言は「攻撃的な発言をして、市民と取っ組み合いになりそうになったこともある」であるのに、なぜタイトルが「市民と取っ組み合い」なのか?メディアの矜持が問われる。 https://t.co/y9krWPhmY0
— 日本のこころ (@nipponkokoro) 2018年8月3日
「日本のこころ」公式アカウントも「市民と取っ組み合い」と書いています。
これはなんでしょうか?
ていねいに調べていくと、この神戸新聞の記事には2つのバージョンが存在していることがわかりました。
真犯人は別にいる
と
魚拓2 です。
「市民と取っ組み合い」過激発言の杉田水脈議員、市職員時代から騒動
というタイトルと、
市民と取っ組み合い寸前 問題発言の杉田水脈議員、市職員時代から騒動
のタイトルの2種類のバージョンがあるわけです。
つまり、「市民と取っ組み合い」という事実と異なる過激なタイトルで最初は記事を公開して、中沢けいさんや、赤旗政治記者さんたちを釣って、多くの人たちの、自民党や杉田水脈さんへの反感を煽り、その後、記事内容とタイトルが違っている「タイトル詐欺」を指摘されると、こっそりとタイトルを修正した、というわけです。
もう少しで、中沢けいさんに濡れ衣を着せて「完全犯罪」が成立するところだったのかもしれませんが、残念でしたね。
「市民と取っ組み合い」という事実と異なるデマを流した犯人は、神戸新聞さん、あなたですね。
記事内容も一方的で真実かどうかわからない
神戸新聞は、タイトル部分の記事をどう書いているかと言うと、
元同僚らは「騒動の片りんは市職員時代からあった」と口をそろえる。「攻撃的な発言をして、市民と取っ組み合いになりそうになったこともある」という。(神戸新聞 2018.8.3)
これだけです。検証可能なソースが全くありません。
一方的な主張だけで扇情的なタイトルにすることは、よくありません。きちんと、検証が可能なソースを付けて、記事にするべきです。
「市民と取っ組み合いになりそうに」
っていうのはもしかして😅以前、杉田さんが役所勤務時代に
“クレーマーみたいな人の所に行かされて
話を付けてきたことがある”みたいなことを
どこかで話してたことがあります
そういった時のことなのかも😂だとしたら”市民”っていうのはどういう人なのかな😂
— 柴 五郎子 (@shibagoroko) 2018年8月3日
記事の切り口は記者の視点によって変わる
神戸新聞が書くと、この山本太郎参院議員が、柘植芳文 委員長に詰め寄って、読み上げ原稿を強奪し、マイクを破壊したシーンは、「柘植芳文 委員長が取っ組み合い」ということになるのかもしれませんね。
参議院 内閣委員会 7月19日 pic.twitter.com/K0yyHpt05I
— 以下略ちゃんの逆襲【公式】 (@twi55_com) 2018年7月20日
背中が山本太郎 参院議員(自由党) 広告頑張ってるアピールの幼稚なパフォーマンス […]…
記事は、書く人、記者の切り口、視点によって、どのようにでも書くことができるのです。
ですから、検証可能なソースをつけることがとても重要です。
「正義づら」をしたマスコミが、魔女狩りのように、あることないこと書き立てて、ヒステリックにバッシングする光景が続いていますが、これは何でしょうね。
昔は、マスコミがこうして煽って、戦争に突入していってしまったのでしょうか?
とても危険なことだと思いますが、まさかこれが日本の民族性だ、などとは思いたくありませんね。