日刊ゲンダイのフェイク記事
国政選挙などで候補者の男女比率を均等に
国政選挙などで候補者の男女比率を均等にするよう政党に努力義務を課す「政治分野における男女共同参画推進法案」が5月16日に成立しました。
日本の国会議員の女性比率は衆院10.1%(47人)、参院20.7%(50人)で、列国議会同盟の各国下院の調査(4月1日時点)では、日本は193カ国中158位で、先進国では最低レベルだそうです。
以下略ちゃんも、女性の国会議員が増えることには賛成ですが、人数だけ増えればいいとは思いません。
きちんと論理的に物事を考えて、責任を持って日本の未来のために政治に関与する女性議員だけが増えてほしいものです。
「堀内議員“高プロ”強行採決で大ハシャギ」という名誉毀損記事
この法案とは裏腹に、日刊ゲンダイが5月28日に「遺族の感情逆なで 堀内議員“高プロ”強行採決で大ハシャギ」という事実誤認のトンデモ記事を配信しました。
この日刊ゲンダイの女性議員を見下した偏向記事こそ、こうした政治分野における女性の社会進出を阻む時代遅れのマスコミの象徴です。
日刊ゲンダイの記者は、恥ずかしくないのでしょうか。こうしたアホな記事を書く記者がいるから、まともな女性議員が育たないのです。
衆院厚労委で強行採決された「働き方改革」関連法案。過労死遺族の目前で採決への“貢献ぶり”を政権側に熱烈アピールしていたのは自民党の堀内詔子議員です。 https://t.co/vH22VAvzgz #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月28日
日刊ゲンダイは次のように書いています。
衆院厚労委で強行採決された、高度プロフェッショナル制度(高プロ)を含む「働き方改革」関連法案。野党議員が委員長席に詰めかけた際、ピンクのスーツ姿で両手を挙げて「賛成」する姿を見せていたのが自民党の堀内詔子議員(52歳、山梨2区、当選3回)だった。(日刊ゲンダイ)
日刊ゲンダイの「ピンクのスーツ姿で両手を挙げて「賛成」する姿を見せていた」は、事実誤認のデタラメです。フェイクニュースですね。
堀内のり子衆院議員は、「両手をあげて賛成する姿を見せていた」のではなくて、野党議員が委員長席に詰めかけて委員長の議事進行を暴力的に妨害する中、委員長の採決「賛成の方はご起立願います」をハンドサインで他の議員に知らせているだけのシーンです。
「働き方改革」関連法案は、与野党攻防の末、5月25日に衆議院厚生労働委員会で可決されました。
この委員会採決の瞬間に何があったのかの検証記事は次のとおりです。
https://twi55.com/rikken20180527/
この検証記事の概略だけをまとめますと、この場面は、
- 5月25日、質疑終了とともに、立憲民主党の西村智奈美衆院議員が委員長席に忍び寄り、読み上げ原稿を奪い取り。
- 同時に別の女性議員(立憲民主党の池田真紀衆院議員に服装が似ているが後ろ姿のため未確認)が、委員長席のマイクを奪い取り。
- 西村智奈美議員が、残りのマイクも奪い取り。
- 野党女性議員が「女性」を利用して、委員長が委員会の進行をできないように、実力で妨害。
- マイクを強奪され委員長の声が伝わらない中、与党側の理事であった、自民党の堀内のり子衆院議員が採決をハンドサインで知らせる。
というシーンの切り取りです。
「女性」を悪用する女性議員
このシーンで、たくさんの女性議員が登場します。
野党の西村智奈美議員ほかは、「女性」ということを悪用して、男性の委員長が抵抗できないように、読み上げ原稿を奪い取り、マイクを強奪して採決をさせないように実力で妨害をしています。
彼女たちが醜悪なのは「女性」ということを悪用して、審議を妨害していることです。
いくら女性議員が増えても、「女性」を悪用するだけのこんな低俗な行動をする議員だらけになるのでは、多くの有権者も納得しないでしょう。そんな女性議員なら、男性議員が多いままの現状で十分です。
一方、与党の女性議員である堀内のり子議員は、ハンドサインで委員長の採決を一生懸命、伝えています。こちらは、男性の議員と同じ仕事です。たまたま堀内のり子議員が担当だっただけの話です。
ところが、女性議員を見下していると思われる日刊ゲンダイの記者は、この堀内のり子議員に対して、
「本人は、安倍政権が進める重要法案の採決に“貢献”しているところを政権側にアピールしたかったのでしょうが、遺族の目前ですることでしょうか。政治家以前に、人としてどうかと思います」(政治評論家・山口朝雄氏)
有権者は、過労死遺族の感情を逆なでした堀内氏の振る舞いをよ~く覚えておいて、次の選挙では何が何でも落とすしかない。(日刊ゲンダイ)
などと、バッシングしています。
「女性」を悪用して審議妨害をする野党の女性議員を擁護して、議員としての当然の仕事をこなしているだけの堀内のり子議員を叩いています。
この委員会で、ハンドサインを出したのが男性議員であったなら、おそらくこのような記事は書かなかったであろうと考えると、政治分野における女性の社会進出を阻んでいるのは、この日刊ゲンダイの記事を書いた記者のような人たちなのだろうと考えるのです。
悪質な 嘘記事
野党が 議長襲ってマイク取り上げて 採決妨害したから 身振りで起立教えてただけでしょ
この嘘は 犯罪的な名誉毀損https://t.co/PIktTdjIlb— kiyo (@nanatunowakusei) 2018年5月29日
#高プロ
印象操作。
高プロの欠陥について議論するのは良いが、適式な手続を暴力で止めようとした野党を非難せず、委員長の声が聞こえにくいため、起立などの合図をした議員が非難される。
遺族の感情逆なで 堀内議員“高プロ”強行採決で大ハシャギ https://t.co/DK6VRrJpKI #日刊ゲンダイDIGITAL— お菓子食べたい (@_o_ka_si_) 2018年5月28日
何度も書いていますが、堀内先生は「大ハシャギで跳びはねていた」のではありません。日刊ゲンダイは、この事実誤認の記事を取り消すべき。https://t.co/MOiWL0V0m6 https://t.co/MOiWL0V0m6
— 杉田 水脈 (@miosugita) 2018年5月28日