3月13日(火)午後の菅官房長官記者会見での東京新聞 望月衣塑子記者の質問全文です。
財務省「森友文書」書き換え問題
佐川氏の答弁内容はあらかじめ政府が知っていた?
森友文書ですが、290箇所に及ぶ改ざんが指摘されておりますが、政府としては佐川氏の昨年 2月以降の答弁は、新たな決裁文書によると虚偽の答弁だったというご認識で良いのでしょうか? お答えください。
(事務方「この後の日程がありますので、次の質問最後でお願いします。」)
ご認識がちょっとよくわからないんですがいいです。
もう一個、佐川氏の答弁ですが、これいずれも内閣に関わっていることなので、財務省の事務方が作成する答弁のいわゆる想定問答は事前に内閣官房の了解を得ていると思われますが、先に決裁文書を書き換え、答弁の前に準備しておかなければ佐川さんの答弁はできなかったのではないかと思うんですが、この点、どのようなご認識でしょうか?
感想
佐川氏の答弁内容はあらかじめ政府が知っていた?
この望月衣塑子記者の質問は、おそらく3月13日の財務省「森友文書」改ざん問題野党合同ヒアリング での逢坂誠二議員の発言の受け売りですね。
質問の狙いが透けて見える
最初の質問は、「佐川氏の答弁は虚偽」だと政府に認めさせようとしています。
次の質問で、「その答弁内容を政府が知っていた」と認めさせようとしています。
この2段構えで、「佐川氏の虚偽答弁は政府の責任だ」ということを菅官房長官に言わせようとする質問です。
野党合同ヒアリングでの質問と同じ内容
この動画の1時間24分31秒頃から、逢坂誠二議員が、「国会答弁の想定問答の紙は、官僚がどういうプロセスで作るのか詳しく教えてほしい」と質問しています。
佐川理財局長の答弁は政府に相談しているのではないか、あらかじめ政府が知っていたのではないかという主旨の質問です。おそらく、佐川氏が誤った内容を答弁したのは政府もグルだったというふうにしたいのでしょう。
これに対して「大臣の答弁であれば、官房や秘書官も見ます。しかし局長の答弁であれば局長が責任を持って答弁をするものなので理財局以外の者がチェックをするということはない」と否定されてしまっています。
このヒアリングの場に望月衣塑子記者もいたものと思われます。
ずうずうしくも、「すでに否定された内容のもの」を望月衣塑子記者は、ふたたび菅官房長官に「内閣官房の了解を得ていると思われますが」と、ひっかけ質問をしているのです。
あえなく菅官房長官にあっさり否定されてしまっていますね。