2018年2月21日(水)午前と午後の菅官房長官記者会見での東京新聞 望月衣塑子記者の質問全文です。
「働き方改革」の法案審議と辺野古
裁量労働制の方が労働時間は短いかのような誤ったデータの問題
安倍総理は自らの答弁を撤回をし、お詫びをしておりますが、労政審では裁量労働制の方が長い、労働時間が長いというデータが提出されてなく、逆に提出されているものは長時間労働の回答が集まりやすいものでしたが、その調査の説明がされておりませんでした。
このような重要なデータなのに再調査をせずにですね、労働制は規定通りというのでは、やはり都合のいいデータだけで政府は政策を進めているようにもみえるのではないかと、野党からの批判が出ております。
えーと、もう一度ですね、政府として労政審での議論に差し戻すという必要をお考えではないでしょうか?
この裁量労働制の方と一般の方の労働時間を比較したデータについてはですね、労政審の見直しをめぐる審議には提出はしておりません。
また労働政策審議会、働き方改革推進会議においてですね、様々な視点で議論をした結果こうした裁量労働制の見直しを行うことが適当と判断された。
ですから、このやり直しということは考えておりません、ということは国会で何回も答弁をしておりますとおりであります。
辺野古は普天間にない新たな機能が付く
(事務方「この後の日程ありますので、次の質問、最後でお願いします。」)
え、別の質問です。沖縄の辺野古基地移転の問題です。
菅長官これまで、辺野古が唯一の解決策というお話を繰り返しされておりますが、今回、基地移転の計画を見ますと、一万六千㎡に及ぶ弾薬搭載エリアなど、えー、またタンカーが接岸できる燃料桟橋等々、普天間にはない新たな機能が新基地に付く、ということになっております。
沖縄県の方はですね、やはり基地機能が強化され、基地使用の期限も区切られてないことから、百年、二百年にわたって、この強化された辺野古の新基地が、アメリカの米軍の世界戦略の中のいち拠点になるのではないかということで、
(事務方「質問は論点を明確にして簡潔にお願いします。」)
はい。県民に荷重な基地負担をかけ、県の経済格差をより固定化することに繋がりかねないというふうに指摘をしております。
この点、現在の政府のお考えをお聞かせください。
沖縄県知事の認可に基づいて行っていることであります。
感想
裁量労働制の方が労働時間は短いかのような誤ったデータの問題
裁量労働制のもとで働く労働者の方が一般の労働者よりも平均で比べれば労働時間が短い「かのような」データに安倍首相と加藤大臣は国会答弁で言及したが、そのデータは、検証に耐えられない問題だらけのものだった。
山井和則議員が追及した答弁データの問題。加藤厚労大臣は「精査させていただきたい」と答え、山井議員は安倍首相の答弁撤回を求…
この裁量労働制をめぐる問題については、政府側の不手際が目立つ印象です。
この件に関しては、望月衣塑子記者の質問に違和感はあまり感じませんでした。
辺野古は普天間にない新たな機能が付く
辺野古には、普天間基地の代替滑走路だけでなく、弾薬庫もあり、大型港湾施設や弾薬搭載エリアが建造されることは、だいぶ前から報道されていました。
望月衣塑子記者の質問は、同じ話題の焼き直しのように思えるのですが、どうなんでしようか。