2018年2月8日(木)午後の菅官房長官記者会見での東京新聞 望月衣塑子記者の質問全文です。
民意は基地容認ではない
午前に引き続き、名護市長選挙結果について
名護市長選の結果について、さまざまな沖縄の民意についてお話しましたが、選挙の結果が全てだというご回答でした。
2015年の選挙では翁長知事が大勝しましたが、その時点でも菅長官、基地賛成、反対の選挙結果じゃない、粛々と進めると、これは基地反対をまあ、賛成か反対を争った選挙だと言われましたが、そのように言って、その後も、まあ沖縄の選挙結果と変わらず、えー基地の建設というのを推し進めました。
この点を踏まえまして、選挙の結果が全てだと言いながら、
(事務方「質問は要点を明確にして、簡潔にお願いします。」)
選挙の結果に左右されずにやはり基地建設を進めているということが現状なのではないかと思うのですが、この点いかがでしょうか?
民主主義の原点というのは、選挙ですよ。選挙の結果によって、それに基づいてそれぞれの組長は政策を進めていくという、それが民主主義の原則であり、原点じゃないですか。世論調査のほうが民意を反映しているというのはおかしいじゃないですか。そういうようなことだったじゃないですか。
つまりですね。基地の、あのー、結果がそう出ても民意としてはやはり、ほんとうに基地容認という意図とはやはり違うんではないかという点に関しての、菅長官のご見解をお聞きしたかったと、そういうことですね。これに左右されるべきだということではございません。
やはり民主主義というのは、まさに選挙こそ、これ原点じゃないですか。ですから、その民意によってさまざまな政策を選挙の中で、それぞれの政党が、あるいは候補者が訴えてきているわけですから、そうした民意を踏まえて政策を実行に移していく、これがあの、姿じゃないですか。世論調査が優先することはないと思いますよ。
感想
午前に引き続き、名護市長選挙結果について
午前の質問での菅長官の回答が不満だったようで、しつこく同じ名護市長選挙について質問しています。
https://twi55.com/isoko20180208/
望月衣塑子記者のこの質問は、朝日新聞の主張をそのまま菅官房長官にぶつけているものです。
辺野古移設に反対する名護市民は、世論調査では依然6割を超える。ではなぜ、移設を事実上容認する渡具知(とぐち)武豊氏を選…
今回、基地容認派が勝ったのがすべてと菅長官は言っているのに、2015年の選挙で基地反対派が勝っているのに辺野古移設をやめなかったのはなぜか? というようなことを言いたいのかもしれませんが、望月衣塑子記者の求める回答がよくわかりません。
朝日新聞は、自分の紙面での朝日の主張ですから、わからないでもないですが、望月衣塑子記者が菅官房長官にそれをぶつけて、どのような回答を期待しているのかが意味不明です。
やはりこれも官房長官記者会見の場を利用した望月衣塑子記者の政治的主張の発信が目的だとしか考えられません。