望月衣塑子記者の言う「冷静な対応」の意味とは?
国民の安全安心を守ることが悪いことのように聞こえる質問と指摘されて怒られる
この8月29日の望月衣塑子記者のツイートだけでは、「冷静な対応」の意味がよくわかりません。
しかし、31日の官房長官記者会見の質問で、望月衣塑子記者のおそるべき「冷静な対応」の意味が明らかになります。
#北朝鮮 の #ミサイル が北海道の一部上空を通過し1200km 離れた太平洋に落下。北朝鮮の狙いは、戦争することではなく、軍備強化を背景に、国際的な発言力を持ち、米国と台頭に話し交渉できる位置に立つ事。日本政府にはミサイル発射に煽られるのではなく、より冷静な対応が求められている https://t.co/pQ3yS4ThTD
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) August 29, 2017
菅義偉 官房長官 記者会見(2017年8月31日午前)における望月衣塑子記者の全質問
「北朝鮮の核保有を認めよ」
望月衣塑子記者「東京、望月です。えーと、北朝鮮絡みですが、昨日、報道ステーションでも報道されておりましたが、ワシントンの安全保障関係者の方が、アメリカでは核を、北朝鮮に核保有を認めさせる代わりに、ICBMの開発をやめさせるという方向での検討しているというのが報道で出ておりました。この点に関して、今、政府としては何か把握されていらっしゃいますでしょうか?」
菅義偉 官房長官「まったく承知してません」
「ICBMは18発中10発しか迎撃できない」
望月衣塑子記者「あわせましてCNNの報道では、ICBMのですね、迎撃の確率が18発中10発しか今のアメリカの迎撃ミサイルシステムでも対応ができないという報道が出ております。で官房長官、会見で国民の安全安心の万全の体制はとっているとのことですが、いま日本に配備されているSM-3、今後出てくるイージス・アショア、それからPAC-2、これの配備によって完全にこのICBMに対応する迎撃体制が取れているという、ご理解でよろしいのでしょうか?」
菅義偉 官房長官「万全な体制は取れているということは常日頃、申し上げてます」
※注 イージス・アショア…陸上に設置したイージスシステムのこと

「迎撃システムでは対応できない」
望月衣塑子記者「はい、東京、望月です。防衛省、ぼうえき〔ママ〕関係者取材しておりますと、現状の日本のミサイル配備では、皇居周辺や、えー、一部官邸等ですね、主要な都市では守る体制はできているけど、全国区で決定的に連続してくるICBMには対応できる体制には至っていないとも聞いております。こういう点から関してもやはり迎撃ミサイルシステムだけでは対応しきれないのではないかということが言えると思うのですが、その点いかがでしょうか?」
菅義偉 官房長官「我が国は国民の安全安心を守るための万全の体制を取ると」
「冷静に金正恩委員長の要求どおりにアメリカ韓国に働きかけろ」
望月衣塑子記者「あわせて東京新聞です。あのー、挑発的な行為をやめさせるんだという、長官の会見でご発言出ておりますが、金正恩委員長が再三に渡ってアメリカ海軍に要求しているのが、21日から始まっている米韓合同演習で2万8千人の、まあ兵力をとういん〔ママ〕してますが、北朝鮮の基地をたたいたり、金委員長の斬首計画ですね、これを行なったり、またレーダーに映る飛行はしないようにということを求めております。こういうことを実際アメリカは米韓合同演習を続けていることが金委員長のICBMの発射を促しているということも言えると思うんですが、こういうことに対してアメリカ側ともしくは韓国側との対応の中で合同演習の内容をですね、金委員長の要求に応えるように、まあちょっと冷静になって対応するようにと、そういう働きかけは日本政府はやっているんでしょうか?」
菅義偉 官房長官「我が国としては対話と圧力、行動対行動、基本姿勢のもとに日米の強力な同盟の中で国民の皆さんの安全安心は守っていくと。万全の体制を取り組んでいます。その内容については北朝鮮の委員長に聞かれたらどうですか」
望月衣塑子記者「北朝鮮とのパイプがないのでわからないですが、今のご発言ですと、ある程度、演習内容についても北朝鮮側の要望に応えて冷静かつ慎重な対応をするように米韓サイドに政府としては、日本政府としては求めているというご理解でよろしいですか?」
菅義偉 官房長官「我が国としてはありとあらゆることが対応できるように万全の体制で取り組んでいるということです」
(他の記者の質問あり)
「前夜に国民に通知しろ」
望月衣塑子記者「東京、望月です。えーと、発射の日は5時58分に発射されまして6時2分にJアラートが鳴っております、で、これ、上空通過が6時5分くらいだとすると3分くらいしかですね、Jアラートが、発射された〔ママ〕人々は逃げる時間に余裕がなかったわけです。前夜にある程度の状況を把握していたとなるとなぜ国民に事前に知らせていないのか、知らせる必要がなかったという判断であれば、これがつまり領土領空外に飛ぶので落下する可能性がないので大丈夫も含めて事前に国民に通知することのほうが、やはり国民の安全安心を保つためには必要なんじゃないでしょうか」
菅義偉 官房長官「事柄の性質上、答えることは控えたいと思いますけども、政府としては万全の対応で臨んでます。そして、こうした挑発行動を何回となく国連決議にも従わずに繰り返す、そうした無法な国家があるということが事実で、そういう中で私たちは万全の体制を取っている、それに尽きます」
事務方「この後、公務がございますのでご協力お願いします」
「ミサイル発射の徴候があったらまた公邸に泊まって対応するのか」
望月衣塑子記者「東京望月です、すいません。官邸にですね、公邸に(安倍総理が)泊まった日にだけ次の日、発射されてんですね、これ今後、政府が何を言わなくても、首相動静を見て、あ、公邸に泊まるなと思ったら次の日はミサイルが飛ぶのかと、9月9日、先程質問で出ておりましたが、建国記念日にまた発射するんじゃないかという情報が流れております。あの公邸にやはり今回も情報が入れば前夜に泊まるということになるんでしょうか?」
菅義偉 官房長官「政権として、万全の体制を整えて国民の安全安心を守ることが何か悪いことのような質問に今、聞こえましたけど、政府としては常日頃から冷静に国民の安全安心を守ることに万全を尽くしています。それにすべてが尽きます」
北朝鮮寄りの望月衣塑子記者の質問
望月衣塑子記者の質問の文脈は、「冷静に金正恩委員長の要求に応えるように」と言っています。
望月衣塑子記者の質問は北朝鮮側の立場に立ったもののように見えます。まるで北朝鮮の代弁者、交渉人です。金正恩委員長に忖度しているのでしょうか?
明らかに国民の安全よりも政府批判を優先しています。
官房長官記者会見は北朝鮮側が見てチェックしているという配慮すら無いことに呆れます。
8月31日の望月衣塑子記者の主張
- 北朝鮮のICBMだけやめさせて核保有は認めよ。
- ICBMはまともに迎撃できないとCNNが言ってる。
- 日本の迎撃ミサイルシステムは役に立たない。
- 金正恩委員長の要求は「斬首作戦の中止」と「日韓合同演習の中止」、冷静に要求に応えるようにアメリカ韓国に働きかけろ。
- 前夜にわかっていることがあるなら(国民や北朝鮮に)公開しろ。(日本の政府の事前調査能力を北朝鮮に公開しろ、と言っています)
- ミサイル発射の徴候があったら公邸に泊まって対応するのか。
東京新聞望月衣塑子記者は、官房長官記者会見を自分の主張の発表の場として利用している。これはオカシイのではないでしょうか?https://t.co/fZ6jwkqfsO
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2017年9月1日
日本が自戦略の手の内を明かすことは、ミサイル実験と核実験を繰り返す最強のテロリストをその戦略の幅を広げることに利するものとなり、日本国民が平和のうちに生存する権利を脅かすことは自明です。言論の自由を濫用し、公共の福祉をないがしろにする東京新聞望月衣塑子記者に強く抗議します。 pic.twitter.com/CRE4w7bH8R
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) September 1, 2017