2016年4月に民進党が立ち上げた追及チームです。民進党のHPを見ても、2016年8月27日の『公的年金「運用見直し後通年赤字」判明、年金損失5兆円追及チームが検証求める』以後の報告はありません。
民進党の「年金損失5兆円追及チーム」を覚えていますか?
日経平均株価が1年半ぶりに2万円を回復
本日6月2日、日経平均株価が1年半ぶりに2万円を回復しました。
振り返ると、2015年6月30日には、2万952円まで上昇しましたが、中国を中心とした新興国の経済減速に引っ張られる形で調整を続けていました。
2016年6月には、イギリスが国民投票でEU(ヨーロッパ連合)からの離脱を選択したことで、株価は1日で1200円以上も値下がり、1万4864円をつけました。
ところが11月にアメリカ大統領選挙でトランプ候補が勝利すると、大胆な経済政策への期待から、アメリカの株価は上昇、それにつられて日本株も上昇に転じました。
日経平均2万円には大量の売り物があり、今年に入って2万円を前に足踏みを続けていましたが、ようやく2万円を回復しました。
【速報 JUST IN 】日経平均株価 2万円台に上昇 1年半ぶり #nhk_news https://t.co/rsug0aXc9L
— NHKニュース (@nhk_news) June 2, 2017
世界の株は長期では右肩上がりで値上がりしている
5月末の世界株の時価総額は76兆ドルとなり、2年ぶりに最高を更新しました。
世界取引所連盟(WFE)の統計と代表的な株価指数から推計した5月末の世界株の時価総額は76兆6000億ドルに達し、2008年の世界金融危機後のピークだった15年5月末の75兆6000億ドルを上回っています。
牽引役は、アップル、アルファベット(Google)、マイクロソフト、Amazon、Facebookなどで、これらアメリカのIT企業が世界の時価総額上位5社を独占しています。
残念ながら、どちらかというと規制改革の進んでいない日本株は、相場の牽引役となるIT企業が少なく、出遅れてしまっています。
それでも、世界的に株は右肩上がりに値上がりしているのです。超長期で運用するなら株式が一番有利です。年金を株式に割り振るのは、しごく当然なことだと思います。
「首相が“消した年金”5兆円 積立金使い株価つり上げ “ギャンブルで、すった” 安倍政権」のデマ
昨年の7月、「首相が“消した年金”5兆円 積立金使い株価つり上げ “ギャンブルで、すった”安倍政権」のデマキャンペーンが民進党や共産党によって繰り広げられました。
潤沢な資金のプレーヤーが株式を超長期で持つことはギャンブルでもなんでもありませんが、何も知らない人たちに、まるで短期売買中心の個人投資家と同じようなギャンブル的な短期売買をしているかのように錯覚させる目的のネガティブキャンペーンでした。
もともと超長期運用が基本の公的年金の株式運用を、中国の経済減速やイギリスのEU離脱騒動などでの一時的な調整局面で、「株が下がった、安倍政権を倒せ」と、株式や経済のことを何も知らない人たちを不安にさせて、政治利用をしたわけです。
彼らのおかしなことは、株価が下がった時だけは大騒ぎするのに、下がった株価が値を戻した時や、値上がりした時はまったく話題にしないことです。
これでは、経済新聞などを読まない民進党や共産党の支持者の人たちは、株が調整した時だけ「株が下がった」と知らされるので、いつまでも値下がりし続けているように錯覚してしまうのではないでしょうか。

有田芳生氏のひどいデマ
民進党の中でも、共産党と思想的に近い有田芳生議員はもっとひどいデマを飛ばしていました。
イギリスのEU離脱ショックでの一時的な株価下落(1200円)分は、すぐに値を戻していたにもかかわらず、街宣で「安倍政権は一晩で、2兆円も年金を溶かしてしまった」などと繰り返し発言していました。
この時点でイギリスのEU離脱ショック分の値下がりはすぐに戻していたのですから、これは勘違いどころかひどいデマでした。
選挙運動で、経済や株式のことに詳しくない人たちを、不安にさせて票を集めようとしていたのです。
年金基金を140兆円の50%を株式運用に注ぎ込んで、株高を演出しようとしたアベノミクス。その結果、去年1年間で5兆円の損失を出している。そしてこの三ヶ月だけでさらに5兆円の損失が。合計で10兆円もの損失を出しているではないか! pic.twitter.com/Bslt8TCfQY
— 有田芳生事務所(公式) (@arita_office) July 9, 2016
有田芳生「私たちの年金の中から安倍政権は一年間で5兆円吹き飛ばしてしまった。こんな政治は今度の参議院選挙で終わらせようではありませんか!」 pic.twitter.com/91h2xk34mO
— 有田芳生事務所(公式) (@arita_office) July 7, 2016
「追及だ、追及だ」と食い散らかしていくだけの姿勢
参議院選挙が終わって、有田芳生氏は、このネタについては一切触れなくなりました。
そして、今は、「加計学園ガー」とやっているわけですが、次々に週刊誌レベルの話題に飛びついて、「追及だ、追及だ」と食い散らかしては次の話題に移っていくのでは、いつまでたっても進歩がありませんよ。
こうした議員たちが、どうしようもないと思ってしまうのは、自分たちの間違いが発覚した後にそれを検証しようとしない姿勢にあります。
そうしたことをTwitterで指摘する人たちをブロックしていっても、なんにも解決しないですよ。
民進党は、そろそろこの辺であきらめて、年金損失5兆円追及チームの最終報告を発表したらいかがですか。
有田芳生センセイ。
そんなことより、本日、日経平均が2万円を回復しました。
長期で運用している年金を、一時的な値動きで、さも5兆円なくなったかのようにフェイク、デマを飛ばして「すいませんでした」と、謝罪くらいしたらいかがですか?
https://t.co/U6skjg56zp— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2017年6月2日
https://twitter.com/YES777777777/status/870484087240183809
昨年の参議院選挙の際に「5兆円の消えた年金」を問題にした候補者は、「増えた年金」が幾らくらい増えたのか計算して発表しろよ。
なぁ、有田ヨシフ!! #消えた年金 #アベノミクス https://t.co/Q9PuBkXHlw— kanncann (@9wpjAG9zReJ8FAk) June 2, 2017