安倍首相G7参加で国連ガーのフェイクがバレる
有田芳生「ケナタッチ国連特別報告者の書簡は国連だ!」
5月23日、「テロ等準備罪」(いわゆる共謀罪)に反対の立場の民進党の有田芳生氏は、ケナタッチ国連特別報告者は「独立した個人の資格」ではなくて、その書簡は国連なのだとTwitterで主張しました。ちなみに有田芳生氏の政治信条は「調査なくして発言権なし」「とことん現場主義」です。
すべての発言は、調査に基づくもの、だそうです。
「新共謀罪」の危険(137) 菅官房長官は国連特別報告者の書簡を「独立した個人の資格」で「国連の立場を反映するものではない」と記者会見(5月22日)で語った。ところが外務省が5月18日に出した「日本政府見解」には「国連の立場からこのような懸念を表明すること」とある。国連なのだ。 https://t.co/preAwEjwq0
— 有田芳生 (@aritayoshifu) May 23, 2017
有田芳生氏は、官房長官がいう「個人の資格」で出されたものではなく、国連人権理事会から任命され、集団的に検討された公開書簡。「テロ等準備罪」(いわゆる共謀罪)の審議を差し戻すべきだ。
と主張し、このツイートは3000以上のRTで共有され、多くの人がこれを信じ込みました。
「新共謀罪」の危険(136)「私の懸念に答えていない」「(日本政府の対応は)中身のないただの怒り」とジョセフ・ケナタッチ国連特別報告者が反論。官房長官がいう「個人の資格」で出されたものではなく、国連人権理事会から任命され、集団的に検討された公開書簡。審議を差し戻すべきだ。 pic.twitter.com/GzGVjacoHW
— 有田芳生 (@aritayoshifu) May 22, 2017
「新共謀罪」の危険(141)「訂正するまで、安倍晋三首相に書いたすべての単語を維持する」 ケナタッチ国連特別報告者が菅義偉官房長官の抗議に再反論 – 産経ニュース https://t.co/f0Q9ehTTio @Sankei_newsさんから
— 有田芳生 (@aritayoshifu) May 23, 2017
ところが……。これはフェイクだったようです。
グテレス国連事務総長「ケナタッチ国連特別報告者は個人の資格」
G7タオルミーナ・サミットが平成29年5月26日~27日の日程でイタリアのシチリア島のタオルミーナにて開かれ、安倍首相が参加しました。
タオルミーナは、シチリア島で最も有名な観光地で、夏は高級リゾート地として世界中から多くの観光客で溢れます。映画グラン・ブルーの舞台としても有名です。
テロ及び暴力的過激主義との闘いに関するG7タオルミーナ声明が出されました。G7タオルミーナ・サミットでは、テロ及び暴力的過激主義との闘いがテーマだったようです。
安倍首相は5月27日に、直接、アントニオ・グテレス国連事務総長ともタオルミーナ市内で会談しました。
「テロ等準備罪」について、ケナタッチ国連特別報告者が「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と懸念を示したことに対し、グテレス氏は「個人の資格で活動しており、必ずしも国連の総意を反映するものではない」と述べました。

これでケナタッチ国連特別報告者は、国連の総意ではなく「個人の資格」であることが確定しました。有田芳生氏の主張はフェイクだった可能性が高くなりました。
国連事務総長 慰安婦合意を歓迎 確実な履行を求める テロ準備罪に関して、特別報告者の意見は個人の意見であり、国連の総意ではないと明言 これにより、意図的なミスリードしている(してきた)人があぶりだされた形になりました。 コクレンガーが使えなくなってしまった。。。
— 渡邉哲也 (@daitojimari) May 27, 2017
コクレンガーの涙ぐましい努力がわずか6文字で粉砕されてて笑う
これは国連事務総長による壮大な忖度ですねえ…国連事務総長:共謀罪への懸念「総意ではない」 – 毎日新聞 https://t.co/epikXOtjqd pic.twitter.com/s6BAN9FUpw
— もりたぽ (@mrt_akys) May 27, 2017